キレット越え

日時  2002,10.12〜14
藤岡 久保(記録)


 屏風岩組とは明神で別れる。徳沢園を過ぎ新村橋を渡る。梓川沿いの道を右にしばらく行くと奥又白谷の砂防工事の現場に到達する.右岸沿いに登っていく.奥又白池への分岐地点で右ヘ曲がる。 慶応尾根の上り下りを繰り返しながら、屏風のコルに達する。眼下に涸沢のカール、黒々と立ち上がる奥穂高岳、北穂高岳、右手奥には槍ヶ岳が聳えている。 前穂北尾根の山腹を巻きながら下っていく。涸沢ヒュッテ下の大岩のたもとに出る。大休止のあと北穂高へと登る。北穂高のテント場は涸沢側斜面のあちこちに張り付いてある。
 北穂高小屋の前を抜け、いよいよキレットの難所にさしかかる.急斜面をジグザグに下る。陽の当たる時問が少ないのか岩に張り付いている雪がある。足の運びをより一層慎重にさせる。
 鎖場やボルトを頼りに降りきったところがA沢のコルである。しばらくは歩きやすい岩稜が続く。馬の背を通り梯子を登り南岳ヘの登りとなる。
 南岳の小屋は今年営業をしていた。
 南岳から中岳の方角ヘ少し下っていくと、天狗原ヘの分岐がある。横尾尾根が主稜線と交差する所である。痩せ尾根ですぐに鎖場が出てくる。此処でも雪の付いた急斜面がありスリップしそうである。おっかなびっくり、へっぴり腰で下っていく。
 天狗のコルで一休み、尾根に別れを告げ左側へと下っていく。大小の岩を乗り越えゆけば天狗池ヘ着く。
 天狗池には槍ヶ岳が倒立像で映っていた。夏には池にまで雪渓が張りだしていたが、いまは申し訳程度の岩と見まがう雪渓が残っていた。大休止をとる。
 池の水の流出部を越え、草付斜面を登り岩の斜面にでる。後は槍沢の登山道と合流するまで岩道を下っていく。
 槍沢ロッジが登山者のためにもうけてくれた水場で喉を潤し、ロッジ前を通り二ノ俣・一の俣の橋を渡り横尾ヘと急ぐ。暗くなって来るに従って月明かりが冴えてくる。月明かりを頼りに道を急ぐ。
 6時過ぎに徳沢園に到着した。沢山のテントだ。登ちょう組のテントを探すのは?と思っていたが、中野さんの声で決着した。
 ごちそうに、ありつくことが出来た。
 追い越されることは上手に出来たが、追い越すことは出来なくなった山旅であった。



  10月12日
    徳沢園     7:08
    新村橋     7:20
    屏風のコル  10:50  11:30発
    涸沢ヒュッテ 12:20  13:30発 
    北穂テント場 16:35        

  10月13日             
    北穂テント場  7:00         
    北穂小屋    7:20         
    A沢のコル   8:47
    南岳小屋   10:52
    南岳     11:09
    天狗池    12:45 13:40発
    槍沢登山道出会14:11
    槍沢ロッジ  15:37
    ーノ俣    16:02
    横尾山荘   16:57
    徳沢園    18:07


(久保)